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切開手術やレーザー治療 動物の「できもの」に対する治療の選択肢

くう動物病院

(東村山市/東村山駅)

最終更新日: 2025/05/01

動物の顔や体にできる「できもの」の原因はさまざまだ。皮膚の炎症が原因だったり、イボのようなものだったり、命に関わる悪性腫瘍の可能性もある。特に重要なのは「悪性と良性のどちらなのか」、「それとも腫瘍以外のものなのか」についてしっかりと見極めること。「くう動物病院」の田島征幸院長は、日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医として専門的な視点でできものの診断を行い、症状に応じて適した治療法を提案している。腫瘍治療の専門家として、標準的な切開手術や、内科と外科を含めた総合的な腫瘍治療も手がける。高齢や病気などの理由で麻酔をかけられない場合、また顔面など切開が難しい部位にはレーザー治療が有用だ。今回は田島院長に、できものの検査や治療について詳しく教えてもらった。(取材日2025年3月31日)

顔面のできものや麻酔をかけにくい場合でも「できもの」の治療は可能。腫瘍の専門家が提案する治療の選択肢

  • Q.動物の顔や体に「できもの」を見つけたらどうすればよいですか?

    A.

    ▲日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医の資格を持つ田島院長

    ひと口に「できもの」といっても、皮膚の炎症が原因だったり、イボのようなものだったり、命に関わる悪性腫瘍の可能性もあります。犬や猫の寿命が伸びた現代では、高齢になって腫瘍を患う子もとても増えてきました。その場合は症状だけでなく、体への負担も考えながら治療方法を選択する必要があります。私は日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医ですが、大学病院などで腫瘍の勉強を重ね、できものの状態を見極める目や養ってきました。できものがどのようなものなのかを見極めるためにも、動物の顔や体に「できもの」を見つけたら当院にご相談にいらしてください。
  • Q.診断で重視する点や治療法について教えてください。

    A.

    ▲画像を見ながら飼い主へ丁寧に説明する

    できものの場合、「悪性と良性のどちらか」それとも「腫瘍以外のものか」などの判断とともに、どのように診断するか、どのように治療するかも重要になります。腫瘍を診る獣医師の豊富な知識と経験が求められるのはこのためです。できものの存在する場所、大きさや形、診断のつけやすさ、年齢や他の病気の有無によって、手術・放射線・抗がん剤・レーザー治療・そのほかの薬などさまざまな治療法の中からそのペットに合った診断法・治療法を提案できればと思っています。特殊な場合を除いては、基本的には手術が一番大きな効果を期待できますが、大きさや部位、そのペットの状態によって手術以外の方法を考えるという選択をすることもあります。
  • Q.切開手術以外の方法もあるのでしょうか?

    A.

    ▲動物の体に負担の少ない治療ができるよう努める

    当院では半導体レーザーを導入しており、これは出血を抑えつつ、メスを使わずにできものを除去するのに有用な医療機器です。頭部や顔面など手術で取り除くことが難しい部位にも使えます。また、できものが小さめであれば、高齢や病気などの理由で麻酔をかけづらい場合でも、麻酔をかけずにレーザー治療を選択することもできます。他院で「顔周りのできものには切開手術ができない」と言われたり、高齢の子が手術に耐えられるか不安な方も、諦めずに一度当院にご相談ください。すべてのケースに適用できるとは限りませんが、このような体に負担の少ない方法があることを知ってほしいと思います。
  • Q.レーザー治療でも、切開手術と同様の切除が可能ですか?

    A.

    ▲レーザー治療という手段があることを知ってほしいと話す田島院長

    腫瘍に対しては、いわゆる手術のようなしっかりした切除が一番の方法です。切除後、縫合し、7~10日程度で抜糸して終わりとなります。それに対して、レーザー治療は切除が難しい部位の治療に適しているので、もともと除去するのが大変な状態に対して行うことが多いです。ですので、すべてを取り除けない場合も考えられます。もちろん、切除しやすい部位へのレーザー治療では完全切除も望めますが、皮膚欠損させた場合には、皮膚が再生するまでに1ヵ月程度かかります。レーザー治療は、頭部や顔面等で直すのは困難だが、困っている現状をなんとかしたいという場合や、麻酔に不安を感じる方に提案できる選択肢の一つだとお考えください。
  • Q.レーザー治療の流れを教えてください。

    A.

    ▲「誠実・丁寧でわかりやすい診療」をモットーに診療を行う

    レーザーによる治療は、熱で止血をしながらできものを切除したり、できものそのものを除去します。体や手足などは局所麻酔だけもしくは軽い鎮静を併用して行います。頭部の場合には、できものの場所や大きさ、形によっては麻酔をかけて行います。治療直後は一時的な皮膚欠損、照射部分だけぽっかりと穴が開くような状態になります。日帰りで行うことがほとんどなのですが、全身麻酔を伴ったり高齢の子の場合には1泊入院することもあります。飲み薬や塗り薬でケアをしていくことでだんだんと皮膚が形成され、およそ1ヵ月程度でできものができる前に近い状態に戻ることが期待できます。

動物病院からのメッセージ

田島征幸院長

できものの除去には、切開手術以外にもレーザー治療という選択肢があります。まずは専門的な視点で「悪性と良性のどちらなのか」、「それとも腫瘍以外のものなのか」を判断し、適した治療法を提案します。治療の仕組みや流れをご理解いただくために、事前に似た症例の画像を交えてご説明いたします。顔面の腫瘍で治療を諦めていたり、高齢で麻酔や大きな手術が難しい場合でも、何かできることはあるかもしれません。ぜひ一度当院にいらしてください。完治をめざせるかどうかは症例によりますが、日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医として、動物と飼い主さんができる限り快適な生活を送れるような治療提案を心がけています。

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